今回は座っていると痛む腰痛についてです。
長時間のデスクワークや車の運転時に腰が痛い場合、その座り方に問題があります。
いわゆる猫背での座位姿勢で腰痛が発生するのですが、そのメカニズム的に考えた場合
まず骨盤(腸骨)が前方に回旋し仙骨が後傾します。これをカウンターニューテーションと言います。この状態は仙腸関節を不安定化させます。
不安定になった仙腸関節に長時間、長期間の力学的ストレスをかけていきますと痛みが発生する可能性が高まります。
また猫背状態を考えた場合、背骨が後弯状態が長い期間強制されます。すると背筋群が伸張され続けます。伸張された背筋は伸ばされた状態で固まってきます。すると筋肉内部では血流が悪くなり筋内圧が上昇していきます。背筋群の特に腰部周囲は胸腰筋膜に包まれている部分がありまして狭い区画に分かれています。この区画が特に狭い箇所が内圧上昇時に痛みが発生しやすいとされています。
その他に椎間板内圧の上昇からの椎間板ヘルニアとかも発生するかもしれません。
座っていて腰が痛い人は座り方に注意が必要だと思います。
まずは骨盤が後方に傾かないような座位姿勢を意識してみて下さい。