今回は五十肩についてです。
肩が上がらない。後ろに回せない。夜中痛い。などなど色々な症状がありますが、
今回はいつになっても動きが悪い、動かない、動かすと痛いについてお話ししていきます。
まず、五十肩といってもいきなり肩が動かなくなることはありませんよね。
徐々に酷くなって行くかと思います。
では、肩の内部ではどのような事が起きているのでしょう。
まず、痛みに伴って炎症が生じます。この炎症なんですが、肩関節に滑液包と言う滑りを良くする組織がありまして、そこが炎症を起こしていくケースが多いです。
この滑液包は痛みを感じるセンサーが多く存在しますので炎症刺激がセンサーを刺激して強い痛みを生みます。また滑液包の周りには関節包と言う関節を保護している組織があります。この関節包にも痛みセンサーが多く、炎症刺激が作用して強い痛みを引き起こします。
関節包は柔軟性のある組織でコラーゲン線維を構成成分として持っています。
このコラーゲン線維なんですが炎症が生じますと線維芽細胞の働きにより増生されて伸張性が乏しくなります。
炎症が長引いてくとなかなか痛みが取れない。痛いからあまり動かさないように生活する。
この不動の状態もコラーゲン線維の増生に繋がりまして、肩関節の拘縮と言う状態になってしまうのです。
肩関節の拘縮が起こるともう〜大変。回復するまでに半年、一年、それ以上の期間が必要となるのです。
ですから、炎症の早期鎮静化、リハビリの早期開始がカギになってきます。